ハイドンと並ぶ古典派の大家であり、ベートーヴェンを加えて3大巨匠とも称されるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。幼少期からすでに神童としてその名を馳せる。ヨーロッパ各地への演奏旅行を通じて多彩な作曲様式や新しい楽器に触れた体験を生かし、数々の優れた作品を生み出した。交響曲、弦楽四重奏曲、ソナタの分野で古典派の様式を完成し、協奏曲やオペラの分野では旋律美とドラマ性を備えた傑作を多数残している。6歳のときにオーストリア女王マリア・テレジアの前で演奏し、娘のマリー・アントワネットに求婚したエピソードは有名。1984年にブロードウェイの舞台を映画化した『アマデウス』で、知名度がさらに上がった。